就活でつまずいた過去があっても、部下50名。
私はまじめに就活をしなかったタイプです。第一志望の応募〆切を逃すほどダメな学生でした。卒業後に参加した会社説明会で当社を紹介され「これも縁」と思って入社したんです。それで勤続10年以上。人生わからないですね。入社後は家電量販店で携帯電話を販売し、その後は店頭づくりや販売の仕方を企画することで各店舗の売上を上げるミッションを担いました。今は課長としておよそ50名の社員をマネジメントしています。大切にしていることは、個々の得意や苦手を見極めたマネジメントと対話です。「いつでも電話して。小さな相談でも夜中でもいいから」と。
全社員対象の接客コンテストで、関東Aブロック優勝。
忘れられない思い出は、2019年12月に接客コンテストの全国大会決勝に進んだことです。まずはオンライン上でペーパーテストがあり、そこで上位10分の1の20名ほどが接客の質をロールプレイングで競う地方大会に参加できます。決勝に進めるのは優勝者と準優勝者です。私は販売の現場から離れて時間が経っていましたし、狙ってもいなかったので、優勝できるとは夢にも思いませんでしたね。どうやら、笑顔と挨拶の丁寧さが評価されたようです。接客は話し方や振る舞いの印象が大切だということだと思います。決勝は緊張でボロボロでしたけどね。
大きな事業の底辺より、小さな事業の頂点がいい。
これからチャレンジしたいことは、新規事業の立ち上げです。具体的なビジネスプランはまだありませんが、会社や組織を自分で創ってみたいんです。大きな事業の底辺にいるより、小さい事業の頂点にいたほうが気持ちいいんじゃないのかなと。人間力のある人が多い当社でなら、何でもできる気がします。上司も部下も親身に話を聞いてくれますからね。人として尊敬できる人や真似したい人がいっぱいいるんですよ。みんな一生懸命働きますし、給与アップや昇進を果たしているので、「もっと上に行きたい」と思う感情をかきたててくれるんです。
人と話す仕事が営業だから、気負いはいらない。
私にとって最強の営業力とは、交渉力ですね。交渉力といっても、相手を力強く説き伏せることではなく、相手の言葉にできない気持ちまで汲み取って賛同を得られる話し方や振る舞いをすることです。接客コンテストの評価でもわかるように、営業はスキルや経験はあまり必要がなくて、やる気と元気と笑顔さえあれば充分にやっていけるんです。「営業」なんてカッコよくいいますけど、「人と話す仕事」というだけ。交渉といっても、笑顔で対話すれば、すんなり承諾を得られることも多いんです。だから、あまり気負わずに挑戦してほしいですね。