20代で係長に昇格した元営業職の2人。口を揃えて言うのは「現場で身につけた営業力があるから、今がある」。極めれば無敵。チャンスを無限に広げ、彼らの飛躍を支えた営業力に迫る。
家電販売事業/営業宮野 直史
通信事業/営業管理多田 優志
起点は営業力 成果はその後に
新卒入社と中途入社。スタートは違っても、入社早々に成果を出す2人。成果を出すために必要な営業力とは。
「今は営業から離れて、マネジメントに特化した仕事を担当しています。業務内容は各店舗への人員配置や、本社機能強化に必要な社内の人材育成など多岐に渡ります。あとは、各店舗を回りながら、現場に配属されている営業の指導や、相談に乗ることも。係長になる前は営業として携帯電話の販売のほか、新店舗立ち上げの責任者を任されていましたが、個の時代を生き抜くための営業力を身につけながらキャリアアップできたのは会社のおかげです。トラックの運転手をしていた9年前からは想像できません」
「私が係長に昇格したのは新卒入社3年目の頃です。人見知りを克服したいと思って営業職を志望していました。入社後は訪問営業から店舗待ち受け型の営業まで担当し、携帯電話・家電・光回線など幅広い商材を取り扱いました。売上を左右する店舗イベントの企画・運営の責任者を任されることもありましたね。たった数年で同世代よりも圧倒的な経験が積めた結果、現在はプレイングマネージャーとして現場で営業しながら、営業メンバーのマネジメントを兼務しています。一般のお客様だけでなく、通信キャリア様や他の代理店様など法人営業も担当しています」
「順調にキャリアアップできているように見えますが、量販店で営業していた時は数字が上がらなかったことも多々…。会社の先輩や社外の量販店のスタッフさんにアドバイスをもらっている間に、店舗内で顔が広くなり、家電の知識も身につきました。ある日、携帯電話以外にも家電全般を探しているお客様を接客する機会があり、色んな家電担当のスタッフさんに相談しながら、結果的に30万円分の商品を購入していただけました。スタッフの皆さんから信頼を得たことで『宮野さん!こちらのお客様が携帯電話をお探しです』と紹介してもらえるようになったんです」
「飛躍のきっかけは人それぞれですね。お互いが20代半ばで係長までステップアップできたのは、会社が成果をしっかり評価してくれるから。私と宮野さんの例をみても、新卒か中途かはもちろん、前職が他業種でも関係ありません。現場で試行錯誤を繰り返したことで成果が出たんです。宮野さんのように社外の人と関係を築いたのも営業力のひとつ。お客様のニーズを感じ取る想像力、イベントを生み出す企画力も現場で身についたチカラです。営業力を極めることでチャンスは無限に広がっていきました」
自分のために会社を利用したっていい
まだまだ上を目指す野心家の2人。後輩たちをリードする立場から送る、新しいメンバーへのメッセージとは。
「後輩を育成するために取り組んでいるのは、ノウハウを言語化すること。係長になりたての頃、他の社員に指導内容を理解してもらうのが難しくて、改めて感覚的に営業していたことを痛感しました。まずは教えるべきことについて自分自身が深く理解するために、営業力を細かく分解してみたり、図にまとめたり、伝わりやすいようにホワイトボードに細かく書いたりなど試行錯誤するうちに、どんどん理解してもらえるようになりました。世の中には様々な営業の仕事がありますが、実際は個人のノウハウを会社全体で共有できていないことも多いんです」
「営業代行を主軸に成長している当社だからこそしっかりと社員に営業力を伝授できるので、メンバーはそれを早く身に付けてキャリアアップしてほしいですね。もちろんキャリアアップの道は人それぞれ。マネージャーになる道だけではなく、レールを敷くのは自分次第ですから。なかには、グループ内で起業した社員もいます。当社ではあらゆるビジネスシーンに応用できる営業力が身に付くほか、働きやすい環境、安定した事業基盤、新規事業に前向きなベンチャースピリッツも備わっています。最近は特に20代、30代の社員が増え、会社全体の勢いが加速していますね」
「将来、独立や起業を目指す方は数字以外の成果も欠かせません。営業職は目に見える売上が成果につながりやすいけど、管理側の成果は一概に数字で表せません。例えば係長で言えば、必然的に関わる社員の数や職種が増えるので、プロジェクトを進めていくための調整力や交渉力が必要になります。さらにキャリアアップを狙うためには、常に自分より上にいる人が見ている景色、持ち合わせるマインドを意識しています。今後は私の姿を見ている後輩たちの手本となるように、私自身も営業力のレベルをもう一段階上げていきたいです」
「私もさらなるキャリアアップを目指したいですね。事業拡大に合わせて新しく入ってくる仲間も増えるので、グループ全体を見渡せるポジションで、適材適所な人材配置や教育体制の強化を図りたいです。ただ、私の場合は仕事と家庭のバランスも大切だと考えており、家庭を持ったことをきっかけに上司が仕事の精査からライフスタイルに合わせた異動まで実現してくれました。当社は社員の9割が20~30代の同世代。時間の経過とともにライフスタイルが変わる年代です。プライベートの時間も確保しながら、出世できる道があるのはありがたいですね」